タラのテーマー
    (風と共に去りぬ)

“タラのテーマ”を耳にしただけで走馬燈のように数々の名シーンが蘇り、知らず知らずの内に涙が溢れだし…
そんな体験をした数限りない映画ファンが愛し続けた、いやこれからも愛され続けるであろう.。
アカデミー9部門(作品・主演女優・助演女優・監督・脚色・撮影・室内装置賞・編集賞にタールバーグ記念賞)
受賞のハリウッド映画史上不滅の最高傑作!

南北戦争前後のアトランタを舞台に、炎のような女、スカーレット・オハラの波乱万丈な半生を、
完璧なまでの配役とこの上ないほどの豪華なセットや衣装……と、今更語り尽くされた紹介はせずとも、
その魅力あふれる内容とスケールの大きさはすでにご存じの筈。
出演者選びにはじまり、撮影当初から最後まで差し替えられ続けた脚本や監督の交替劇など、
その最悪状態の製作過程をも乗り越えた製作者セルズニックの執念と熱意(舞台裏での混乱をも宣伝効果
に使った)。
彼は10数人にも及ぶ脚本家の陣頭指揮を取り、当時まだ実験途中だったテクニカラーを導入する等、
今や“セルズニックの監督作”と呼ばれるこの超大作を渾身で作り上げた。
“二度と作る事が出来ない”と言わしめただけの豪華さを持って、後の映画製作に(良くも悪くも)多大な影響を
及ぼす結果を生んだ事も決して忘れてはならない所である。確かに長すぎるとも思える上映時間や、
主人公スカーレット・オハラが万人に愛されるようなキャラクターでないのは事実。

スカーレットが愛し続けたアシュレーも“そんなにイイ男か?”と思ってしまう部分もあるのだが、この映画を
通過する事は、映画ファンを自負する者にとってはもはや“義務”なのである。
そう、“これを見ずしてハリウッドは語れない”のだから……。

    allcinema解説より
inserted by FC2 system